ひろあさカールのジコ満日記

広く浅く自分の好きなことを、何の脈絡も無く適当にのんびりと垂れ流す感じのブログです。アメコミ系・映画系のフィギュア率が割と高いです。

少し不思議な話…

よく分からないモノを見た事ってありますか?

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どうも、カールです( ´∀`)

遠くに人が居るように見えて、実はただの枯れ木やポスターなど

全く違う物だったりしますよね。

これは所謂、見間違えなのですが、そうじゃなくて本当にどう形容すべきか

迷う様なものを見た事ってのは、実際には意外と多くの人が経験して

いるんじゃないかと自分は思っております…。

そんな、自分のかなり昔話を思い出しましたので、ちょっと垂れ流して

ここに留めておこうと思います(;'∀') 

ご興味が有れば、お読みください~。

 

3.浮いて、動き、銀色な…

秋も深まったころ、高校時代の僕は文化祭の準備に追われていた。

所属していた部活での出し物の準備や、クラスで行うパフォーマンスの練習など…。

しかしクラスで行うパフォーマンスの方は、正直言って気乗りがしなかった。

 

クラスの担任も含めた一部の人間だけが、楽しめる様な「パフォーマンス」だった。

そのパフォーマンス自体は練習すれば多少出来るようにもなるが、企画を推進する

連中は自分達だけの拘りを他人へ押し付ける様な、そんな感じの人ばかりだった。

クラスでの企画という事もあって、半ば強制的に放課後も練習に駆り出される日々。

元々僕自身が、クラスの事を良く思っていなかった事も有って正直、かなり辟易

していた所だったのだ。

 

その日も、教室とは別の建物にある多目的ホールで放課後に練習をしていた。

練習が一段落し、僕はホールの隅の窓辺で休憩をしていた。

そんな時、ホールの中央にいた企画を推進する連中同士が揉め始めた。

なにやらお互いの拘りへの整合性が取れないことに、不満を持っていたらしい。

推進派も一枚岩では無かったのだ。

譲り合うなり、建設的に話し合うなりすれば、揉めるほどの問題でも無いように

感じたのだが状況は悪くなっていく…。

「はぁ~。部活企画の方の手伝いに行こうかな~。」

そう僕が言うと、近くにいたクラスメートが

「何言ってんだよ。今そんな状況じゃないだろ?」

と僕を窘める。

そうは言っても正直、興味がわかないので僕は窓から頭だけを出し、

真上の空を眺めた。

 

「え…??」

僕は思わず口に出た。

空のずっと上の方、楕円形の物体がゆっくり回転しながら円を描くように動き、

浮いているのが見えた。

大きさは遠すぎるからか、よく分からない。色が銀色なのは分かった。

瞬間、当然頭には幾つかの可能性が過ぎった。

風船のようなもの…ヘリコプターか何か…、もしくは…UFO!?

しかし、ヘリや飛行機なら音がしても良さそうだが、そういった音は聞こえない。

何かの見間違えで風船的な物が風に吹かれて上昇した可能性が高いようにも

感じたが、それにしては動きが規則的過ぎる気がした。

それでは…やはり…⁉

携帯の(当時はまだスマホじゃなかった)カメラで撮影しようとしたが、

それよりも他者にも確認してもらって、目撃者を増やしてからの方が良いと

瞬間的に思った。写真だけでは、誰かに見せた時にねつ造が疑われるだけだと

感じたのだ。

先ほど、近くにいたクラスメートに声をかけようと思った瞬間、

(これって…なんて言えば良いんだ?なんか浮いてるって言うのか?

空を見てくれって頼むのか?もしくは、UFOだとハッキリ言っちまえばよいのか??

いや、そもそもどう言っても「ふざけんな」で一蹴されるだけじゃないのか…)

ホールの中央では、未だに推進派同士で揉めている…。状況が悪い…。

しかし急がねば、いつ見えなくなるとも限らない。妙に焦りだす僕。

 

空を確認する!まだ銀色のアレは回転して揺れるように浮いている!

意を決して、僕はクラスメートの肩を叩いた。

「なんだよ~?」

機嫌の悪そうな表情で、彼は僕の方へ振り向いた。

「空に…浮いてんだよ…UFOが!

僕は多分、声は絞ったけど力は篭ったような言い方で伝えれたように思う。

ところが…

「はぁ?何言っちゃってんだ??馬鹿を言うてる場合じゃねーだろ。」

予想通り、やはり一蹴されてしまった。僕の普段からの、この人からの人望の薄さと

状況が悪すぎたことが完全に重なったように感じた。

「いや本当、一瞬だけ、あの窓から空を見てくれよ~。」

一応、少し粘ってみるが…

「何言ってやがる…そんなに出て行きたきゃ、勝手にしろ。」

などと言われる始末…。バツが悪くなって、それ以上は何も言えなかった。

 

結局、揉め事に収拾がつかなくなり、この日の練習は解散となった。

もう一度空を確かめるが、既にあれはもう見えない。消えてしまったのか…?

他クラスの友人に、あの日の空、何か見たかを尋ねたりもしたが、

何一つ分からなかった。

悔やまれたのは、せめて携帯で画像を撮るべきだったことである。

本当にアレは何だったのだろうか…。今となっては知る由もない…。

 

 

如何でしたか?少しは暇つぶしになりましたか?

今では何となくですが、UFOじゃないようにも思っております。

きっと何かの見間違え…でも一体、何を見間違えたのか…??

風船にしては、空中を漂っているという感じは受けませんでした。

どちらかと言うと、規則的な動きに感じました。

ラジコンとか?ドローン??(当時はドローンなんて普及してません(笑))

まぁ何だったのか考えると、少しロマンを感じたりもしますねぇ('∀')

今回はこんな感じで。それでは(^^)/