ひろあさカールのジコ満日記

広く浅く自分の好きなことを、何の脈絡も無く適当にのんびりと垂れ流す感じのブログです。アメコミ系・映画系のフィギュア率が割と高いです。

仮面ライダー シン ( バンダイ製 S.I.C. LIMITED ) レビュー

バッタ怪人??いやいや、彼も立派な仮面ライダー!異形のヒーロー、仮面ライダーシンをご紹介

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今回は1992年に制作と発売がされた、オリジナルビデオ作品(Vシネマ)である

「真・仮面ライダー 序章」に登場する主人公・風祭真が変身する異形の超人、

仮面ライダーシンのアクションフィギュアをご紹介したいと思います(´∀`)

今回の「S.I.C.」というシリーズは、既存の仮面ライダー等の石ノ森章太郎氏の

キャラクターに対して、原型師等のクリエイターが独自のアレンジをフィギュアに

取り入れて、立体化するブランドです。

アレンジの方向やフィギュアとしての性能が時折、物議を醸す感じの同シリーズ

ですが、それだけにクリエイターの個性が反映された製品を出し続けている、

国内でも稀有な製品群かと思います。秀逸なアレンジが施された製品も多く、

今日までで20年以上も続く長寿シリーズでも有ります(´∀`)

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今回ご紹介の仮面ライダーシンが登場するVシネマは、1992年当時としては

斬新だった「大人向け特撮」として制作された作品でした。

それまでの仮面ライダーに多かれ少なかれ存在した、機械的なイメージ部分を

シンでは徹底的に排除し、本来の異形の改造人間・生体兵器としての部分を強調した

まさにバッタ怪人的なビジュアルのヒーローです。

その戦闘方法も最近で言えば、仮面ライダーアマゾンズに登場するアマゾンオメガの

ような粗野で野性味溢れるファイトスタイルでした。

まぁアマゾンオメガの方が、より過激な感じでしたが(^q^)

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まずはパッケージから。パッケージもフィギュアの付属品もシンプルです。

フィギュア自体は数年前に魂ウェブ商店限定で発売された物となります。

発売当時に新品で予約購入をして、何度か弄った後に

何故か仕舞い込んでいたものです。

で、今回レビューを思いたって取り出してみたのですが、封印された理由も

思い出す事が出来ました…(;´Д`) 決して怪人チックすぎるって理由では無いですww

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腕回り等の上半身は、腹筋運動的な動きが苦手な点等を除けば動くほうなのですが…

画像の通り、下半身の左右へ脚を開くような動きが超絶に苦手だったりします(;´Д`)

この脚、前後への動きは出来るし、膝も二重関節、足の接地性も悪くないのに

開脚が上手に出来ない…アグレッシブな動きをするキャラクターなのに~(^q^)

この点に当時の自分は絶望してしまって、封印してしまったのですね~(;'∀')

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そこで全く推奨できない方法ですが、股関節内でパーツ同士で干渉してた

脚の付け根部分を多少、削り取ってしまいました(^q^)

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削ったおかげで、上の画像ぐらいまで開脚が出来るようになりました(´∀`)

以後は、この改造後の状態でレビューさせて頂きますので、ご了承くださいませ。

※先述もしましたが推奨できない方法での改造となりますので、

ご覧になった方が、もしもマネて行う場合は自己責任でお願いします。一応ね…(;'∀')

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というわけで全身3点画像。スマートながら、筋肉質な印象を受ける造形となって

おります。他のライダーやヒーローとは異なる、異形感も感じられるかと思います。

ですが、今回のフィギュアでは出典元の真仮面ライダーに登場するシンとは違い、

へそ辺りにある結晶状の部分や、首の根元にある襟のような部分、肩や胸、

肩甲骨の辺りの造形がどことなくヒロイックな、仮面ライダー的なイメージを

想起させるような、アレンジと造形になっているように自分は思います(´∀`)

この異形さとヒロイックさのバランスが、個人的には結構ツボですねぇ~♪

塗装も生物的なグラデーションやシワ表現、艶消しと艶有りの使い分けなどが

施されており良い感じです。

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劇中でのシンは手持ちの武器は使わず、基本的には徒手空拳。

または身体の各部に存在する武器を使って戦います。

画像は高周波振動で対象を切り裂く事の出来る、「ハイバイブネイル」という

名称の手の爪です。この部分もバッチリ細かく塗装されております(´∀`)

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手足にある鋸状の刃は「スパインカッター」という名称の武器。こちらも設定では

高い切れ味を誇り、金属でも容易に切り裂いてしまう性能を持ってます。

個人的にはちょっと控えめな造形に感じますが、丁寧に作られております。

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本製品には口の部分を交換できるパーツが付いており、劇中のような表情の変化を

再現する事が出来るようになっております。

まずは通常顔(閉口顔)。バッタ怪人的ではありますが、これも劇中よりも

ヒロイックなアレンジがされているように思います。カッコ良い~(´∀`)

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シンをヒロイックに表現してみる(笑)

自分としては、この斜め横から見た顔の感じなどから、仮面ライダー的な記号を

強く感じ取れます。少し妙な話ですが、硬質的な印象を感じますね~('∀')

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お次は開口顔。これだけで一気に怪人感が増しますね…(´ワ`;)

口腔内の歯や舌も細かく造形されており、リアルな塗装も施されております。

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最後はアゴ割れ開口(絶叫顔)。抜かりの無いクォリティーでございますww

こうなると某狩人異星人の素顔に近い印象さえ受けますねぇ~(;'∀')

尚、2種の開口顔はどちらも付けると引き顎が出来なくなる弱点が有ります…。

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こんな感じの雄叫びを上げるようなポーズが非常に似合いますww

ちなみに胴体部分ですが、先述もしましたが腹筋運動的な動きは苦手ですが、

この画像のような胸を張るような動きは結構得意です(´∀`)

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バッタの遺伝子を持つ改造人間でありますので、本フィギュアの脇部分には通常の

虫状態から退化したような「脚」が存在します。根元がボールジョイントで付いて

おりますので、画像のように動かす事も出来ます。これで怪物感2割増し…(;'∀')

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シンが手に持っているのは、付属品の改造兵士レベル2(豪島)という敵サイボーグの

頭部(と脊髄)です。劇中では某フェイタリティのように、敵サイボーグに対して

「脊髄ぶっこ抜き」を敢行し戦いの決着をつけておりました…(;'∀')

それを再現したオプションパーツとなります。

何かこれも某狩人異星人が連想されますね~(;'∀')

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劇中では脊髄ぶっこ抜きを敢行されても、敵のサイボーグは完全に機能を

停止しておらず、顔面と頭部をバカっと開いてシンもろとも自爆しようとします。

このオプションパーツでは、それを再現する事も出来ます。無駄に芸コマだなぁ~(^q^)

内部も緻密な造形が有りチャチな印象は一切受けません。脳みそまで見えてます…(;'∀')

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ちょっと違和感が有りますが、左右への開脚改造の恩恵もあってか

立て膝もヒーロー着地も一応出来ました(´∀`)

股間部分のパンツパーツは軟質素材で出来ておりますので、横にさえ脚が開ければ

自由度は案外高い可動範囲を持っております。

それだけに開脚問題が実に惜しい感じがします…。

大きさ比べ

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左から千値練のアイアンマン、本製品、500mlペットボトル。

このアイアンマンより、やや小さいぐらいの大きさです。

当たり前でしょうけどメカニカルなアイアンマンと並べると、シンの生物感が

余計に強く感じますね~(;'∀')

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ぼんやりと共通項の多いプレデターさんとも並べました。

先ほどのアイアンマンより、ビジュアル的に安定した感じがしますねww

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ライダーキックで締め!スタンドは別売りです(笑)

ちなみに劇中でのシンは、この伝統的な飛び上がってからのライダーキックは

放って無かったりします(;'∀') 

そう言った部分も含めて、まさに異形のライダーを目指して制作された事が

如実に分かるかと思います。

フィギュアの方は個人的にはヒロイックに感じる部分も含めて、アレンジとしては

アリな印象の物ですが、如何せんデフォルトの状態での開脚問題が悩ましい…。

造形や塗装のレベル自体は高いだけに、可動範囲的な粗が余計に残念に感じます(;'∀')

まぁ、こう言った部分も含めてS.I.C.らしいとも言えますけれどねぇ~…。

今回はこんな感じで!それでは(^^)/